こんにちは。仙台さいとう産業医事務所の齋藤雄佑です。
2025年度 労働衛生コンサルタント(保健衛生)口述試験準備講習会で合格体験の講演をしてきました。
この記事では私の講演内容を公開します。

結論:講演でお伝えしたいこと
私が講演でお伝えしたいことは
「産業医経験1年未満でも『戦略的勉強』で労働衛生コンサルタントの口述試験の合格は掴める!」
ということです。
はじめに:私の経歴と受験動機

私は2025年12月消化器外科医として12年目です。
2024年に産業医事務所を設立し、産業医業務をスタートしました。
受験当時、産業医経験は1年未満、「工場での業務経験なし」という状況でしたが、筆記試験免除を利用し、戦略的な勉強法で労働衛生コンサルタントの口述試験に一発合格することができました。
本記事では、この逆境を乗り越えて合格を掴んだ「5つの戦略」と、合格の分岐点についてお伝えします。
口述試験を突破するための「5つの戦略」

戦略① 100〜150hの勉強時間を確保

直近3年の口述試験の合格率は約50%で推移しております。
また、口述試験は4段階評価で採点されており、上位2つが合格になる試験だと言われています。
つまり、口述試験攻略には戦略的な勉強が必須です。
特に私の受験当時のように知識・経験が不足している場合、100〜150時間というまとまった勉強時間の確保が、経験不足を補うために必要不可欠でした。
戦略② 「やらないことリスト」の作成

- ノートを作らない: 既にまとまった教科書を効率よく利用。
- 筆記試験の過去問を解かない: 口述試験に絞って勉強。
- 一から法令を読み込まない: AIなども活用し、理解を深める。
- 試験の山は張らない: 質問範囲が広いため、網羅的な対策を優先。
戦略③ 教材を厳選する
短いインプット期間最大限の効果を出すため、教材を厳選しました。


- 口述試験準備講習会で配られる加部先生のレジメン: トピック問題・業種別問題対策。掲載のQ91〜Q104は丸暗記、Q105〜巻末の業種別問題は最後の仕上げに。

・参考にする資料:

戦略④ Anki×AIで効率的インプット
暗記アプリ「Anki」と生成AI(ChatGPT, Geminiなど)を組み合わせて、約300問の問題を作成しました。
- Ankiの徹底活用: PCで問題を作成し、モバイルで暗記。忘却曲線に基づいた最適なタイミングで出題されます。

- AIの活用: 回答作成やAnkiの問題作成に利用。GPTs/GEMをカスタマイズして面接官役として練習することも有効です。
- ハルシネーション対策: 参照資料を限定できるNotebookLMにガイドラインなどを読み込ませて回答を作成することで、AIの誤情報(ハルシネーション)を回避しました。
戦略⑤ 話せるまでアウトプット
口述試験は受験生の経験を聞いてからその分野問題を出題する形式上、減点方式ではなく「加点方式」と推測されます。
面接官との会話のラリーを増やすことが有利なため、端的に答える練習が重要です。
- 練習方法: 本番直前の3週間をアウトプット期間とし、特に最後の1週間は対人での面接練習を取り入れました。
- 特に完成度の高い大阪受験の人と練習することで、効果的なトレーニングが可能です。
合格の分岐点:当日の所感と成功要因
当日、面接官3名による終始穏やかな「教育的」な雰囲気で試験は進行しました。
合格の明暗を分けたと感じたポイントは以下の4点です。

- プール問題を落とさない: 上位50%に入るためには、基本となる「プール問題」を確実に答える。
- 会話のラリーはテンポよく: 網羅的な回答よりも、端的な回答を心がけ、会話の流れを止めない。
- 業種別問題に注意: 例えば「鋳物業」などの業種別問題を、暑熱環境、粉じん、ヒュームといった健康障害防止対策に変換して答えられるように対策する。
- 答えられない時の対応: 専門的な深掘りで回答に詰まった際は、「持ち帰って勉強させてください」と率直に伝える(基本問題以外で、主観では3回程度まで)。
結論:資格を取った未来と結論
合格後、労働衛生コンサルタントの資格は、講演や講師の依頼増加といった機会の拡大、産業保健担当者からの信頼の向上、法令知識による産業医業務の解像度アップなど、期待以上の価値をもたらしてくれました。
「産業医経験1年未満でも、合格は掴める」という結論に至りました。
この試験で問われるのは、「過去の経験」ではなく、
「これから専門家としてどう学び、どう行動するかの姿勢」
「試験勉強を最後まで諦めないメンタル」
だと感じました。
この体験記が、皆様の合格の一助となれば幸いです。あなたの挑戦を心から応援しています。
私が受けた口述試験の復元



この記事を書いた人

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齋藤雄佑。
仙台さいとう産業医事務所、代表産業医
資格
・日本医師会認定産業医
・労働衛生コンサルタント(保健衛生)
・日本外科学会外科専門医
・健康経営エキスパートアドバイザー
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